ヨーロッパのお菓子を素材にこだわって日本風(関西風)に仕立てる、フランスでもドイツでもない生まれ育った神戸の洋菓子。生まれ育った街で培った43年間、そしてこれから先100年目を目指して進化を続けるボックサンに注目。


「一人でも多くの方に、ケーキを食べて喜んでもらいたい」。 創業43年、先代の父と共に掲げた約束。父親を尊敬し、学び、兄弟で盛り上げて今では神戸を代表する洋菓子店となった「ボックサン」。
ヨーロッパのお菓子を素材にこだわって日本風(関西風)に仕立てる、フランスでもドイツでもない生まれ育った神戸の味を伝えている。
ボックサンいちおしの「こだわりロール」は1本1,150円!。 しっとりとしたスポンジ、濃厚な生クリームがたっぷりはいったおすすめの逸品疲れたときに甘いものを食すると落ち着いて、なんだか穏やかな気分になる。甘みを落とすことが最近のトレンドらしいが、個人のエネルギー消費に対して過剰な摂取が肥満の原因であるので砂糖自体は悪者ではないし個人差もある。
流行に流されず、甘みを落とさず、良質な素材で食べやすい、コクのあるケーキがボックサン流。進化はしつつも基本を変えないことがこのお店の強みなのだと。
ボックサンいちおしの「こだわりロール」にはそのエッセンスが凝縮されている。濃厚な生クリームの旨みとしっとりふわふわなスポンジのバランス。
卵は天然飼料で育てられた鹿児島県産の「さくら美人」。蜂蜜は神戸六甲山麓「みつばちハニー農場」の希少な「アカシア蜂蜜」と砂糖は三温糖と上白糖をミックス。小麦粉は国産内麦ゴールドを使い、きめ細かい生地に仕立てあげられている極上のロールケーキ。
このクオリティ、このボリュームで1,155円! 全店舗で16万本以上の売り上げを誇る訳かもしれない。

ボックサンの店舗数は神戸に5店舗。店の味を絶やすことなく、いつでもボックサンのお菓子を頂いてもらいたいという気持ちは震災から教えてもらったこと。
共に苦楽を味わったこの地・この人たちと今後100年といわず、いつまでも楽しませて欲しい。
自店他店を問わずあらゆるお菓子を食する好奇心旺盛で陽気な福原シェフ。
来年は本店を全改装し、ヨーロッパの歴史的建造物を思わせるスウィーツと建物のアート空間が生まれる予定。
若手の育成のために他店のシェフにもすすんで場所を提供して指導する、そんな空気が神戸の洋菓子店には自然に存在するそうだ。
福原シェフもまたそんな環境で育ち、今は若手育成に注力している。
それはいつしか力となってつぎの伝統を培う。神戸のスウィーツが全国に誇れる理由はここにあるのかもしれない。
陽気でおしゃべりな福原シェフ。楽しい話題とスウィーツの熱弁に取材陣も圧倒。